離婚後の共同親権はどうなる?行政書士が教える「養育計画書・合意書の作り方」とトラブル回避ポイント

更新:2025年11月19日(例)|カテゴリ:共同親権・離婚・行政書士

2026年に導入予定の「共同親権制度」によって、離婚後の子どもの養育のあり方が大きく変わろうとしています。特に、「共同親権の手続き」「養育計画書の作成」「面会交流や養育費の取り決め」といったテーマは、今後ますます行政書士への相談が増える分野です。

この記事でわかること

  • 共同親権の基本的な仕組み
  • 離婚時に準備すべき具体的な書類・手続き
  • 行政書士ができるサポートとできないこと
  • よくあるトラブルと予防策

共同親権とは?制度の変更点を行政書士がわかりやすく解説

「共同親権」とは、離婚後も父母が共に親権を持つ仕組みです。現行の「単独親権」と大きく違うのは、離婚後も双方が子どもの重要事項に関わる点です。

共同親権で父母が決める必要がある「重要事項」

  • 教育(進学・学校選択)
  • 医療(手術・治療方針)
  • 居住地(転居)
  • 進路・宗教
  • パスポート・渡航などの手続き

共同親権になると、このような重要な決定を双方の合意で行う必要があります。したがって、事前の取り決めや書面化が非常に重要です。

共同親権で必要となる手続き・準備とは?

共同親権の最大のポイントは、離婚時にしっかりとした取り決めをしておくことです。行政書士への相談が増えるテーマとして、以下の項目があります。

① 養育計画書の作成

養育計画書は、子どもの養育方針を明確にするための書類です。記載例としては生活スケジュール、面会交流、教育・医療の決定方法、緊急時の判断権限、連絡方法などを含めます。

② 養育費の合意書・公正証書

養育費は未払いトラブルが多いため、「養育費合意書」や「公正証書の原案作成」は行政書士がサポートすることが多い分野です。

③ 面会交流の取り決め

面会交流の頻度・方法・調整ルールを事前に決め、書面に残します。

④ 転居・進学などの「事前合意ルール」

転居の同意範囲(市内・県内・県外など)を明確にしておくことが重要です。

共同親権における行政書士の役割

共同親権の導入によって、行政書士に依頼できる業務は重要度が増します。主なサポート内容は次の通りです。

行政書士ができること

  • 養育計画書の作成
  • 面会交流の取り決め文案作成
  • 養育費合意書・公正証書原案の作成
  • 共同親権に関する書類作成・整理
  • トラブル防止のための文言提案
  • 公証役場や家庭裁判所手続きの案内(代理は除く)

行政書士ができないこと(重要)

  • 相手方との代理交渉(弁護士のみ)
  • 調停や裁判での代理行為

行政書士は「第三者として中立に書面を整える専門家」という位置付けです。

共同親権で起こりやすいトラブルと予防策

  • 医療判断でもめる:緊急時の判断者を明記する。
  • 転居で意見が割れる:市外・県外など合意が必要な範囲を明記する。
  • 面会交流の調整で揉める:原則と変更ルールを文書化する。
  • 養育費の未払い:公正証書原案を作る等、履行確保の方法を検討する。
  • 連絡が途絶える:連絡方法(LINE、メール、専用アプリ等)を定める。

合意書テンプレート(コピペOK)


第1条(親権)
 父母は共同親権とする。

第2条(監護者)
 子どもの監護者は○○とする。

第3条(重要事項の決定)
 教育・医療・転居・進路等の重要事項は父母が協議により決定する。
 緊急時は監護者が判断し、後日相手へ報告する。

第4条(面会交流)
 面会交流の頻度・方法については別途協議し、養育計画書に定める。

第5条(養育費)
 養育費については双方が協議し、金額・支払方法・変更条件を合意書に記載する。

第6条(転居の同意)
 市外(または県外)への転居を行う際は事前に相手方の書面同意を得る。

第7条(紛争解決)
 協議で解決できないときは、家庭裁判所の調停手続により解決する。
    

行政書士へ相談するタイミング

相談のタイミングとして多いのは以下です:

  • 離婚協議を始めたとき
  • 親権・監護・面会で意見が割れたとき
  • 養育費の支払い方法を明確にしたいとき
  • 公正証書の文案を作りたいとき
  • まだトラブルになっていない段階でルール化したいとき

共同親権制度に備えるために重要なこと(まとめ)

  1. 子どもの利益を最優先にしたルール作りを行うこと。
  2. 曖昧な点を残さず文書化すること。
  3. 早めに専門家(行政書士等)に相談すること。

共同親権の導入は、離婚後も父母が協力して子どもを育てる新しい仕組みです。
書面でルールを整えることで、感情的な争いを避け、子どもにとって安定した環境を作れます。

行政書士としてのワンポイント:書面化は「揉めないための保険」です。実務に即した具体的な書面作成は専門家にご相談ください。

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